研究内容(あまり更新していません)


これまでの研究や興味分野など。

 

○吃音者の発話運動特性の検討 - speech motor control in people who stutter (PWS) -

2012-2015年

私たちはことばを話すことを、さも当たり前のように行っていますが、発話運動には聴覚フィードバックによる感覚入力が深く関わっています(感覚運動統合)。例えば聴覚フィードバックを一定時間遅延させるDAF(Delayed Auditory Feedback)と呼ばれる方法を用いて発話を行うと、非吃音者では発話が妨害される一方、吃音者で発話流暢性が一時的に改善される効果が昔より知られています。そのため吃音者では聴覚フィードバックの処理方法が非吃音者と異なることが示唆されています。聴覚フィードバック情報を変化させて発話を行うことにより、吃音者の発話運動の制御特性について調べてきました。また,吃音者の聴覚フィードバックを介した読解能力についても検討をしています。

 

○吃音者の就労における実態調査と合理的配慮の検討:就労支援に向けた具体的アプローチの提案に向けて - actual work life of PWS and reasonable accommodation -

2014年-(進行中)

国外では1970年代から吃音者の就労に関する研究が進められてきていますが,日本では研究はほとんど行われていません。吃音者の就労実態やそこに現れる就労上の困難,具体的な合理的配慮について研究を行っています。

就職活動や障害者雇用の実態についても調べていきたいと思っています。

 

○吃音の社会的認知度および社会的認識・態度調査- public knowledge of stuttering in Japan-

2015年-2019年

吃音は「どもり」とも呼ばれ,以前は「どもり」とよく一般的に呼ばれていました。現在は用語の変遷が起きていることが考えられますが,社会的な吃音の認知度は分かっていないことも多いです。

 

○吃音のある大学生に必要な合理的配慮 -reasonable accommodation in students who stutter-

2016年-(進行中)

 

○言語聴覚士養成校における吃音者の合理的配慮と支援の在り方

2016年-(進行中)

 

○吃音者の恋愛・交際心理

2016年-2017年

 

○セルフヘルプグループの役割やその作用

2017年-2018年

 

○吃音児に対する支援やニーズの実態調査

2017年-(進行中)

 

○吃音のある中高生に対する支援やニーズの実態調査

2018年-(進行中)

 

○吃音のある幼児・児童の言語能力および吃音の生起に影響を及ぼす言語学的要因に関する研究

2019年-(進行中)

 

他,関心のあることなど

○自己内受容感覚の予測精度と感度と吃音児者の感情・不安・吃音症状への関連

○コミュニケーション能力の認識・ステレオタイプの驚異

○吃音者の談話能力

○吃音者の障害者雇用の実態調査

 

 

interest:

stuttering, cluttering, experimental psychology, auditory feedback, sensorimotor integration, attention, delayed auditory feedback, brain imaging, fluency-enhancing, self-help group, job, public awareness, reasonable accommodation, etc..